WEB上で頻繁に飛び交うオレンジレンジRYO脱退の噂と真相について、取材班が検証した結論から言えば、RYOがバンドを離脱した事実は過去に一度たりともありません。ではなぜ、このような根も葉もない噂が検索上位に現れる事態となったのでしょうか。背景には3つの明確な要因が存在します。
第1の要因は、2005年半ばに起きた初期ドラマー・KATCHAN(北尾一人)の電撃脱退という歴史的出来事の「記憶の混同」です。当時社会現象となっていたトップバンドからのメンバー離脱は列島を震撼させ、ワイドショーでも連日大きく報道されました。ライト層のリスナーの記憶の中で、20年の歳月を経て「誰かが抜けた」という事実の主語がすり替わり、低音で強烈な存在感を放つRYOの名前が誤って結びつけられたケースが散見されます。
第2の要因は、2010年代以降に仕掛けられたオレンジレンジRYOのソロ活動と経歴にあります。RYOはバンド本体の活動と並行して、他ジャンルのアーティストとのコラボレーションや、「RYO from ORANGE RANGE」名義での単独楽曲リリース、他アーティスト作品への客演MCを精力的に行ってきました。こうした単独フットワークの活発化が、一部のネットユーザーによって「ソロ転向=グループ脱退か」と短絡的な憶測へと変換されてしまったのです。
第3に、メジャーレーベルとの契約満了に伴う自主レーベル「SUPER ((ECHO)) LABEL」の立ち上げと、地上波テレビ出演からライブ現場重視へのシフトが挙げられます。「テレビの歌番組で見かける頻度が減った=活動休止か脱退」と決めつけるネット特有の早合点が、検索アルゴリズムを介して増幅されたのが真相の全貌です。