日本国内でアロマや日用品を扱う際、しばしば混同されるのが「ハッカ(和種ハッカ)」と「ペパーミント」の境界線です。
市販の薬局で見かける「ハッカ油」の原料は、主に和種ハッカ(Mentha arvensis)です。和種ハッカのメントール含有率は70〜80%以上に達し、世界中のミント類の中でも最高峰の冷却刺激を誇ります。これに対し、ペパーミントは西洋ハッカと呼ばれ、メントール比率は40〜50%程度。ペパーミントはメントール以外にメントンなどの成分がバランスよく含まれるため、ハッカ油よりも香りに深みと上品さがあります。
害虫忌避や防虫スプレーの自作を目的とする場合、蚊やハエ、ゴキブリ、クモといった不快害虫が忌避するのはまさに「メントール分子」そのものです。したがって、防虫用途においては「和種ハッカ > ペパーミント >> スペアミント」の順で劇的な効果の差が生じます。スペアミントでは十分な忌避効果が得られないため、虫除け対策には必ずペパーミント精油かハッカ油を選択するのがセオリーです。