宇多田ヒカルの『花束を君に』がオープニングテーマとして起用された朝ドラの作品名は、2016年度前期放送の連続テレビ小説第94作『とと姉ちゃん』です。主演を務めたのは当時連続ドラマ初主演となった高畑充希で、激動の昭和を生き抜き、生活総合誌『暮しの手帖』を創刊した大橋鎭子をモデルとする小橋常子の奮闘を描き、期間平均視聴率22.8%(関東地区・ビデオリサーチ調べ)を記録する大ヒットとなりました。
本作の最大のトピックの一つが、2010年末からアーティスト活動を休止していた宇多田ヒカルの朝ドラ主題歌による音楽活動復帰でした。活動休止期間中にロンドンでの生活、再婚、そして第一子の出産を経験した彼女が、再始動の第一歩として選んだステージが日本の朝を支える連続テレビ小説だったのです。
毎朝8時にテレビから流れるアコースティックで柔らかな歌声は、ドラマの視聴者のみならず、日本中のリスナーに「宇多田ヒカルが帰ってきた」という強烈なインパクトと安心感を与えました。