深夜に飲食した翌朝、胃がムカムカしたり重く感じたりする現象には、人体の生理機能に基づいた明確な理由が存在します。体内に入ったアルコールは、胃の蠕動(ぜんどう)運動を乱し、消化液の分泌リズムを狂わせます。その状態で消化に長時間を要する食べ物を摂取すると、食べ物が胃の中に長時間停滞し、胃酸過多や逆流、胃粘膜の炎症を引き起こすのです。
一般的な食事において、炭水化物は約2〜3時間、タンパク質は約4〜5時間で胃を通過しますが、脂質の多い揚げ物やスナック菓子は6時間以上も胃に留まります。深夜23時に脂っこい唐揚げやポテトチップスを食べれば、翌朝7時になっても胃の中で消化活動が続いている計算になります。これが「寝ても疲れが取れない」「起きた瞬間から胃が重い」最大の原因です。
夜遅くの晩酌において胃に負担が少ない状態を作るには、次の3条件を満たす必要があります。第一に「100gあたりの脂質が3g未満の低脂質であること」、第二に「物理的に柔らかく、温かい状態で胃を冷やさないこと」、そして第三に「消化酵素を含み、自らの分解を助けること」です。この基本原則を押さえるだけで、晩酌を楽しみながら翌朝の爽快感を維持することが十分に可能となります。