多重下請け構造が常態化してきたIT受託開発業界や、派遣・紹介ビジネスを展開する人材サービス業界は、今まさに構造改革の渦中にある。ピラミッド型のピラミッド下層に位置するエンジニアが、実質的に元請けの常駐先で指揮命令を受けている実態は、もはや誤魔化しがきかない。
偽装請負の疑いを持たれたプロジェクトは即座に監査対象となり、サプライチェーン全体が見直しを迫られている。適正な再委託の合意や、現場における指揮命令系統の完全な遮断を文書化・運用できなければ、大手ベンダーであっても社会的信用の失墜を免れない。