脱ゼロックスの真相、富士フイルムが拓く次世代オフィスの野望

脱ゼロックスの真相、富士フイルムが拓く次世代オフィスの野望

脱ゼロックスの真相、富士フイルムが拓く次世代オフィスの野望に関する注目トピックを速報でお届けします。関心のある方は必見です。

では、旧ゼロックスからの脱却を果たした彼らが描く次世代の青写真とは一体何か。独自取材によって見えてきたのは、単に「書類をスキャンしてPDFにする」といった旧態依然とした省力化の次元を遥かに超えた、知能化されたドキュメントエコシステムである。

代表取締役社長を務める浜直樹の号令のもとで進行するのは、オフィスワーカーの判断業務そのものを自動化する包括的アプローチだ。富士フイルムビジネスイノベーション株式会社が打ち出した最新の青写真では、生成AIや機械学習を活用し、請求書や契約書などの非構造化データを瞬時に読み解き、基幹システムへの入力から承認フローの完了までを人間抜きで完結させる基盤の構築が進められている。

「紙を減らすこと自体が目的ではない。企業が抱える情報の滞留をゼロにすることこそが本質だ」

取材に応じた同社幹部が語ったこの言葉に、すべてが集約されている。複合機の販路を通じて全国の顧客企業の業務フローを隅々まで知り尽くしている強み。これをソフトウエアのレイヤーで再構築し、コンサルティングから運用までを握る。従来の枠組みに囚われないデジタルトランスフォーメーション (DX)の形が、ここにある。

中川 明日香
著者

中川 明日香

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。