女性ホルモンのバランスや胎児への影響を考慮する妊娠中・授乳期の選び方において、最も重要視されるのが「カフェインの除去方法」です。カフェインレス無添加の製品を選ぶ際、単に「カフェイン97%カット」という表記を見るだけでは不十分です。どのような手法でカフェインを抜き取っているかという「プロセス」にこそ目を向ける必要があります。
世界のカフェイン除去技術には大きく分けて3通りが存在します。
- 有機溶媒抽出法:ジクロロメタンなどの化学薬品を用いてカフェインを溶出させる方法。コストは最安ですが、日本の食品衛生法では薬品残留の懸念から輸入・販売が全面的に禁止されています。国内で正規流通している商品にこの製法は存在しません。
- 水抽出法(スイス・ウォーター・プロセス等):生豆を水に浸してカフェインを含む成分を移行させ、活性炭フィルターでカフェインのみを吸着除去する方法。薬品を一切使用しない安全な製法です。
- 超臨界二酸化炭素抽出法:気体と液体の両方の性質を持つ臨界状態の二酸化炭素を使用し、カフェインのみを選択的に抽出・除去する最新技術。豆の風味成分を損なわず、二酸化炭素も気化して完全に消失するため、最も安全性が高いとされています。
前述のマウントハーゲンが展開する「オーガニック カフェインレス」は、天然の二酸化炭素と水のみを用いた超臨界二酸化炭素抽出法を採用しています。世界保健機関(WHO)や英国食品基準庁(FSA)は、妊婦のカフェイン摂取量上限を1日200mg(コーヒー約2杯分)と定めていますが、除去率99.7%を誇る良質なデカフェを選べば、胎児への影響を気にすることなく至福のリラックスタイムを確保できます。