リアルタイムでアニメを追っていたファンやコミュニティ(5ちゃんねる、X、Yahoo!知恵袋など)では、当時どのような受け止めがなされていたのでしょうか。
第751話で声が藤田淑子さんに変わった際、SNS上では「ビッグマムの声が変わった?」「以前より重厚で怖さが増した」といった戸惑いと称賛が入り混じる声が寄せられました。藤田さんは少年役から冷徹な大人の女性まで幅広い演技幅を誇るベテランであり、その圧倒的な存在感はビッグ・マムの「海の覇者」としての側面に強い説得力を与えていました。
しかし、ホールケーキアイランド編の突入(第786話)とともに小山茉美さんが再登場した際、視聴者からは驚嘆の声が上がります。自らの狂気とお菓子への執着を歌い上げるミュージカルシーン「ブラッディ・パーティー」において、小山さんは少女のような高音から地獄の底から響くようなドス声までを縦横無尽に使い分けました。ファンの間では「やっぱりビッグ・マムの底知れない気持ち悪さと不気味さは小山茉美さんにしか出せない」と絶賛され、名実ともに唯一無二のキャラクター像が完成したのです。
当時のインタビューや特番の現場レポートでも、小山さんはビッグ・マムという難役について「エネルギーの消費が凄まじい役」「喉の限界まで振り絞って演じている」と吐露していました。プロフェッショナルとしての覚悟が、あの凄まじい怪演を支えていたことがうかがえます。