漫画やメディアを通じて定着したオバタリアンの像は、単なる「年配女性」を指すものではありません。世間の目や社会規範を軽々と飛び越え、自らの欲望や実利を貪欲に追求する「特定の行動パターン」を持った層を指していました。
当時、街角や公共空間で目撃された代表的な行動特性には以下のようなものがあります。
- 電車内での割り込みと座席確保:ドアが開いた瞬間に猛ダッシュし、空いた席へ滑り込む、あるいは連れの分まで荷物を置いてキープする。
- バーゲン会場やスーパーでの突進力:特売品に群がり、他人の手を払いのけて品物を奪取する強烈な物欲とフィジカルの強さ。
- プライベートの侵害と大声の世間話:静かな車内や公共ロビーでも周囲を気にせず大声で噂話に興じ、初対面の相手にも平然とプライベートな詮索を入れる。
- ルールや列の無視:「ちょっと急いでいるから」と当たり前のように行列へ割り込み、注意されても悪びれずに聞き流すタフネス。
こうした傍若無人な立ち振る舞いは、当時の若年層やサラリーマン層から「厚かましく、図々しい」と強い警戒感を抱かれる一方で、漫画の読者からは「周囲の目を気にせず生きる姿が痛快」「どこか憎めない」というアンビバレントな感情で受け入れられていました。