かつて東京ディズニーランドでは、2015年から2018年にかけて冬のスペシャルイベント『アナとエルサのフローズンファンタジー』が開催されていました。シンデレラ城を舞台にしたキャッスルプロジェクション「ワンス・アポン・ア・タイム」の特別版や専用パレードが爆発的な人気を博したため、「アナ雪=ディズニーランド」という記憶が現在も広く定着している背景があります。
では、なぜ常設エリアはシーに建設されたのか。運営母体であるオリエンタルランドの設備投資計画およびテーマパーク空間論の観点から見ると、明白な理由が存在します。東京ディズニーシーは開園以来「海にまつわる物語や伝説」を基軸としており、北欧のフィヨルドに面したアレンデール王国の景観と「魔法の泉が導くディズニーファンタジーの世界」というファンタジースプリングスのコンセプトが、シーの拡張用地(旧駐車場エリア)のランドスケープデザインに合致したためです。
また、ファミリー層主体のランドに対し、シーへ幅広い世代を誘致するブランド再構築の起爆剤として、ディズニー屈指のメガIPである『アナ雪』がシーへ戦略的に配置されたという構造的要因が挙げられます。