難関私大文系を志望する受験生が必ず直面するのが、早稲田大学文学部・文化構想学部との難易度比較です。両校の偏差値を比較すると、早稲田大学文学部は河合塾基準で67.5を記録することが多く、数値上は早稲田がわずかに頭ひとつ抜けているように見えます。しかし、両者の入試体系は根底から異なっています。
早稲田大学の文学部は、大学入学共通テストと一般選抜独自試験(国語・英語)を組み合わせた入試形態を導入しており、現代文のみならず古文・漢文の高度な知識が必須です。さらに外国語でも要約問題や会話文など多角的な処理能力が試されます。一方、慶應義塾大学文学部は前述の通り共通テストを用いず、国語の代わりに小論文を課し、古文・漢文の知識を直接的には問いません。
この入試設計の違いから、「古文・漢文を含めた3教科の総合完成度で勝負したい層は早稲田」「古文・漢文を捨てて思考力・記述力・深い読解力に特化したい層は慶應」という明確な住み分けが成立しています。問題の相性によって合否が真逆に出るケースは日常茶飯事であり、偏差値の多寡だけで優劣を語ることはできません。