本作のメガホンを取ったのは、原作者である井上雄彦監督自身です。「他人に預けるのではなく、自分自身の責任で表現し直す」という強い覚悟のもと、脚本も自ら手がけました。原作のクライマックスである山王工業戦をベースにしながらも、物語の中心に据えられたのは湘北高校のポイントガード・宮城リョータのバックボーンです。
沖縄で育った少年期、憧れであり高い壁でもあった兄・ソータとの死別、そして残された家族の葛藤と再生――。原作コミックでは深く語られなかったリョータの知られざる過去が、インターハイ屈指の強豪・山王との死闘とリアルタイムで交錯していきます。
本作最大の見どころは、最新の3DCGアニメーションと手描き作画のハイブリッドが生み出した「本物のバスケットボールの動き」です。ボールの弾む音、シューズの摩擦音、選手の荒い息づかいに至るまで徹底的にこだわり抜かれた音響演出が、観る者をコートサイドの最前列へと引き込みます。