公表された大学別合格率ランキングの表層だけを見ていては、教育機関の実態を見誤る。新卒合格率が90%を超える上位校が存在する一方で、既卒者を含めた総合格率が50%を割り込む大学も散見され、その格差は依然として埋まっていない。
注目すべきは、一部の大学で見られる「卒業保留による見かけ上の合格率維持」という構造的な課題だ。6年制薬学教育の現場において、国家試験の合格見込みが低い学生を進級・卒業させず、分母となる出願者数を絞り込む手法が一部で指摘されている。真に評価されるべきは、入学定員に対するストレート合格率であり、数字の裏に隠された各大学の教育指導体制の質が厳しく問われている。