館内の展示ゾーンは、災害のプロローグから事故発生直後の対応、避難生活の長期化、そして復興への歩みまでを時系列に沿って構成されています。大型スクリーンで投影される導入シアターでは、津波の猛威と原発事故の混乱が生々しい映像と音響で再現され、来館者を圧倒します。
展示エリアの大きな見どころとなっているのが、徹底した福島第一原発事故の記録展示です。水素爆発によって吹き飛んだ建屋の残骸や、緊急対応にあたった作業員の防護服、住民が避難時に残していった生活用品など、現場の空気をそのまま閉じ込めた実物資料が並びます。時系列で整理された当時の政府・自治体・東電の初動対応ログは、事故の複雑さを浮き彫りにしています。
また、同館で最も心を揺さぶられる体験として多くの来館者が挙げるのが「語り部講話」です。被災者自身が登壇し、突然の避難指示で故郷を追われた心情や、見えない放射線への不安、生活の再建に向けた葛藤を直接自らの言葉で語ります。定期的に開催される定時講話は当日入館者であれば誰でも聴講可能で、展示パネルの文字だけでは伝わらない生々しい感情と教訓を受け取ることができます。