ネット上では「完全な黒歴史」「見る価値なし」と極端に断定されることが多い『デジモンアドベンチャー tri.』ですが、客観的な視座に立つと、すべてが悪だったわけではありません。ファンの間で冷静に再評価されている美点も存在します。
第1章『再会』の冒頭、クワガーモン襲来からオメガモン降臨に至る戦闘シーンや、和田光司氏による名曲『Butter-Fly〜tri.Version〜』、宮﨑歩氏の『brave heart〜tri.Version〜』といった楽曲群は、最高クラスの熱量を誇っていました。また、第3章『告白』におけるテントモンの究極進化(ヘラクルカブテリモン)と、パートナーたちの記憶がリブートで失われる切ない別れのシーンは、単体のエピソードとして涙を流したファンも少なくありません。
つまり、本作の問題は「パーツ単体の魅力」ではなく、「全6章を貫く長編シリーズとしての構成・脚本・キャラクター描写の致命的な破綻」にあったと言えます。
【プロの結論】デジモンtriをおすすめできる人・避けるべき人の判断基準
これからデジモンシリーズを一気見しようとしているファンや、当時見逃して気になっている方に向けて、本作を視聴すべきかどうかの客観的な判断基準を提示します。
- 視聴をおすすめできる人:
- 美麗な作画で動く究極体デジモンのバトルシーンや音楽をダイジェスト的に楽しみたい人
- 太一たちの高校生ビジュアルや、日常の掛け合いをパラレル要素として割り切って見られる人
- 第3章『告白』のテントモン関連の感動エピソードのみをつまみ食いしたい人
- 視聴を避けるべき・慎重になるべき人:
- 無印および『02』の熱烈なファンで、8人と02組の固い絆を汚されたくない人
- 伏線が綺麗に回収され、論理的に整合性の取れた王道冒険譚を求めている人
- メソメソした人間関係の停滞や、後味の悪い陰鬱な結末が苦手な人(直ちに『LAST EVOLUTION 絆』の視聴を推奨します)