「根掘り葉掘り」とは、「徹底的に隅々まで調べ上げたり、細かい事情まで残さず聞き出したりするさま」を指す慣用句です。植木の根を掘り返すように、物事の根本から細部に至るまで暴き立てるニュアンスを帯びています。
多くの人が首をかしげるのが「葉掘り」という言葉の存在です。植物の葉は空中に茂っているものであり、地面を掘る対象ではありません。実は、この「葉掘り」には単体としての意味は存在せず、「根掘り」という動詞句に語調を合わせるために生まれた「言葉遊び(畳語的表現)」です。江戸時代の庶民文化の中で、リズミカルに意味を強調するために「根掘り」の「掘り」を繰り返し、対比として「葉」を当てはめた語呂合わせが定着したとされています。
さらに遡ると、江戸時代の訴訟や取り調べで用いられた「根問(ねどい)」という尋問手法が語源の根底にあります。「根問」とは、嘘や隠し事がないかを突き止めるため、事の根源まで徹底的に問い詰める厳しい追及のことです。この「根問」が民間に浸透する過程で「根掘り」に転じ、やがて調子のよい「葉掘り」がくっついて、現在使われる「根掘り葉掘り慣用句の成り立ち」が完成しました。