三浦瑠麗氏の思想的・分析的基盤となっているのが、自身が代表を務める山猫総合研究所である。同研究所は、安全保障や外交政策といった伝統的な国際政治学の領域にとどまらず、価値観の対立、家族制度、エネルギー政策など、国民生活に直結する社会問題の独自分析を展開してきた。
定量的な世論調査と質的な論理構築を組み合わせたその研究手法は、学術的厳密さと実践的示唆の双方を追求するものだ。国際情勢の流動化が急速に進む中、世界のエリート層が注目する地政学的な視点と、日本社会の現場で起きている意識の変化をクロスさせるアプローチは、現在のシンクタンク業界においても異彩を放ち続けている。