スクリーンで完璧な息の合い方を見せていた二人だが、その舞台裏には知られざる過密日程と過酷な撮影現場があった。年間10作近くもの共演作をこなす日々の中で、二人は文字通り寝る間もないほどのスケジューリングと戦っていたという。
しかし、過酷な現場であればあるほど、ふたりの絆は深まった。現場での互いへの心遣いや、役に込める熱量についての語り合いは、スタッフの間でも有名だった。撮影の合間に浜田光夫が吉永小百合を笑わせ、プレッシャーを和らげていたという秘話もある。恋愛関係という言葉では括れない、同志であり家族のようでもある唯一無二の絆が、あの自然体な名演技を生み出す原動力となっていたのだ。