彼女の女優キャリアにおいて決定的な転機となったのが、舞台『鋼の錬金術師』への出演だ。人気漫画を原作とする2.5次元舞台の現場は、原作ファンからの厳しい視線が注がれる非常にハードルの高い世界である。しかし岡部麟は、キャラクターの持つ熱量と葛藤を全身で表現し、観客の心を掴んで離さなかった。
2.5次元舞台特有の殺陣やダイナミックなアクション、膨大なセリフ量を消化する裏には、連日深夜まで及んだ厳しい稽古があった。共演キャストや演出家からも「稽古場での集中力が凄まじい」と絶賛されるほど。舞台の裏側で培われた圧倒的な存在感は、舞台女優としての評価を揺るぎないものに昇華させた。