灰原哀が原作漫画に初めて姿を現したのは、単行本第18巻File.6「転校生は…」です。帝丹小学校1年B組に転校してきた物静かで大人びた少女として登場し、続く事件「黒の組織から来た女 大学教授殺人事件」(18巻File.6〜19巻File.1)で物語は一気に加速します。
事件解決の帰り道、何気ない下校風景の中で彼女はコナンに対し、冷徹な声で衝撃の告白を突きつけます。
「APTX4869……これが何の薬か知ってる?……あなたが飲まされた薬のコードネームよ」
自らが黒ずくめの組織の科学者「コードネーム・シェリー」であり、本名は宮野志保であること、そして工藤新一を幼児化させた薬の開発者であることを平然と語る姿は、読者に強烈なインパクトを与えました。しかしその直後、姉である宮野明美を組織に抹殺され、自らも薬を飲んで命からがら脱出した過酷な背景が露わになります。コナンの胸倉を掴んで「どうして…どうしてお姉ちゃんを助けてくれなかったのよ…」と涙を流して感情を爆発させるシーンは、初期屈指の名場面として語り継がれています。