『天才てれびくん』を語る上で欠かせないのが、子ども番組の枠を超えた音楽プロジェクト「MTK(Music TV Kun)」と、個性豊かな歴代司会者たちの存在です。
1998年にスタートしたMTKは、プロの一流ミュージシャンたちが楽曲提供を行い、てれび戦士たちが本格的なレコーディングとMV撮影に挑む革新的なコーナーでした。
- 『恋のギルティー(Love in the first degree)』(1999年):バナナラマの名曲をカバー。小学生離れしたボーカルとハイセンスな映像美が社会現象に。
- 『極楽はどこだ』(1999年):山崎邦正が参加し、エンタメ性とメッセージ性が融合した名曲。
- 『八秋の空』(2000年):中田あすみらが歌い上げた、切なく情緒的な和風バラードの傑作。
- 『きみのてれび』(2001年):どこか哀愁を帯びたメロディで、夕方の郷愁を呼び起こした楽曲。
- 『冬のアゲハ』(2007年):細田羅夢と木内梨生奈という屈指の歌姫が圧倒的な歌唱力でデュエットした伝説のナンバー。
番組を支えた歴代司会者(MC)の布陣も、日本のお笑い・バラエティ史そのものです。初代のダチョウ倶楽部(1993〜1995年)が生み出した体当たりなグルーヴ感、キャイ〜ン(1996〜1997年)の温かい兄貴分としての包容力、そして番組の転換点を築いた山崎邦正&リサ・ステッグマイヤー(1998〜2000年)の絶妙な掛け合いは、初期の黄金期を決定づけました。
2000年代中盤の『MAX』を支えたTIM(ゴルゴ松本・レッド吉田)は、4年間にわたり熱血指導と家族のような愛情で戦士たちを包み込み、歴代屈指の人気MCとして今なお語り継がれています。さらに2011年からの『大!』では、出川哲朗と鈴木あきえのコンビが型破りなロケと生放送企画を展開し、新境地を開拓しました。現在はティモンディが熱血かつポジティブな空気で令和の子どもたちを力強く牽引しています。