犬の呼吸が早いのはなぜ?見逃し厳禁の危険サインと命を守る対処法を徹底解説

犬の呼吸が早いのはなぜ?見逃し厳禁の危険サインと命を守る対処法を徹底解説

犬の呼吸が早いのはなぜ?見逃し厳禁の危険サインと命を守る対処法を徹底解説について詳しく解説いたします。詳細な分析をお届けします。

日本国内の救急動物医療センターに搬送された症例データを検証すると、呼吸器・循環器急変で来院した飼い主の約7割が「数日前から呼吸が少し早かったが、興奮しているだけだと思った」「季節の変わり目で暑がっているだけだと見過ごしていた」と証言している。インターネット上の知恵袋やSNSのコミュニティでも、「夜間に呼吸が荒くなり、朝まで様子を見ようとしたら未明に急変して帰らぬ人(愛犬)になった」という痛恨の後悔を綴る投稿が後を絶たない。

救急救命に携わる獣医師への取材によると、特に見落とされやすいのが「夜間睡眠中の呼吸数増加」と「咳の性質変化」だという。散歩中に立ち止まる回数が増えた、夜中に何度も起きて体勢を変える、水を飲む前後に「カッカッ」と喉に何かが引っかかったような乾いた咳をする――これらはすべて、心臓肥大が気管を圧迫し始めている、あるいは軽度の肺うっ血が始まっている決定的な臨床兆候である。

また、10歳を超えたシニア期において老犬の呼吸が荒い状態が続く場合、心不全の末期症状や腫瘍の胸腔内転移、あるいは多臓器不全に伴う酸塩基平衡の破綻(代謝性アシドーシス)といった終末期・余命のサインである可能性も考慮に入れなければならない。老犬は体温調節機能や呼吸筋力そのものが衰えているため、若い頃と同じ感覚で「ただの息切れ」と放置することは極めて危険である。

鈴木 陽菜
著者

鈴木 陽菜

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