『アスノヨゾラ哨戒班』は、発表から年月を経てもなお再生数を伸ばし続ける極めて稀有なボカロ名曲です。ニコニコ動画では伝説の1000万再生(神話入り)を達成し、YouTubeにおけるOrangestar公式MVも5,000万回再生を大きく突破しています。
この持続的な人気の背景には、2つの巨大なカルチャー要因が存在します。
第1に、「歌ってみた」シーンにおける圧倒的な存在感です。まふまふ、天月、ウォルピスカーター、メガテラ・ゼロ、ゆあるをはじめとするトップ歌い手たちがこぞってカバー動画を投稿。IAの高音域と息継ぎの少ない過酷なメロディラインを、独自の解釈と歌唱力で歌いこなす「挑戦の象徴」として定着しました。歌い手ごとに異なる感情の込め方が、楽曲の多面的な魅力を浮き彫りにしています。
第2に、リズムゲーム『プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク(プロセカ)』への収録です。作中の幼馴染バンドユニット「Leo/need(レオニ)」によるカバーが実装されたことで、原曲のリアルタイム世代ではない10代のZ・α世代へダイレクトに波及。青春の葛藤を抱えるゲーム内のストーリーと楽曲のテーマが見事にシンクロし、若い世代にとっての「自分たちの応援歌」として再定義されました。