SNSやファンのコミュニティ上で常に注目を集めるのが、ツアーグッズ購入に伴う過酷な待機列と、会場内の視認性である。現地に足を運んだ来場者の証言を丹念に追うと、数字だけでは見えてこない過酷さと構造的な特徴が浮き彫りになる。
まず、エコパ物販グッズ列待ち時間の実態について検証する。人気アイドルグループや大型ロックバンドの公演時、物販開始予定時刻の2〜3時間前から待機列が形成される。SNS上では「朝9時の段階でエコパアリーナ前の広場に500人以上の行列」「正午を過ぎると限定タオルや特定メンバーのキーホルダーが即座に完売した」といった生々しい投稿が飛び交う。特にエコパは丘陵地に位置するため、夏場は直射日光を遮る遮蔽物が少なく、冬場は遠州特有のからっ風(強風)が吹き荒れる。天候に応じた防寒具や水分補給グッズを事前準備していなかった参加者が、待機列で著しく体力を消耗するケースが後を絶たない。
一方、会場内部のエコパアリーナ座席表と鑑賞環境については、ファンからの評価が二分される。可動式観覧席を備える同アリーナは、スタンド席の傾斜が適度に設計されており、「スタンド後列でもステージ上のアーティストが肉眼で捉えやすい」「日本ガイシホールや横浜アリーナに比べてステージとの物理的距離が近い」というポジティブな声が多い。しかしその反面、アリーナ面の平坦なパイプ椅子席においては、後方列になると前の観客の頭部で視界が遮られやすい。特にセンターステージや花道が設置されないエンドステージ構成の場合、アリーナ後方は双眼鏡が手放せない仕様となる点に留意したい。