普段は気付かないはずの膿栓が、ある日突然まとまって出てくるのには明確なトリガーが存在します。臨床現場で指摘される主な要因は以下の通りです。
最も大きな要因は、軽度の扁桃炎や咽頭炎による免疫反応の急増です。風邪の引き始めや体調不良、アレルギー反応などによって扁桃が軽度な炎症を起こすと、戦う白血球の量が跳ね上がり、短期間で大量の代謝産物が生成されます。炎症によって陰窩の出口が一時的にむくんで塞がり、内部に膿栓が溜まり続けた後、腫れが引いたタイミングで一気に外へと放出されるのです。
次に、口呼吸や冬場の乾燥、加齢に伴う唾液分泌量の低下が挙げられます。唾液には口腔内を洗い流す自浄作用と強い抗菌作用がありますが、乾燥によって唾液の循環が悪くなると、陰窩内部に細菌が繁殖しやすくなり、膿栓の形成スピードが加速します。また、慢性的な扁桃炎を繰り返してきた人は陰窩のポケット自体が深く広がる傾向があり、その結果、1回あたりに蓄積できる膿栓のキャパシティが大きくなっているケースも珍しくありません。