結論から明かすと、お祭りやイベントの屋台で広く使われている業務用の定番かき氷シロップに関しては、「味覚を司る基本的な味の成分は全く同じ」というのが科学的・食品工学的な事実です。
食品表示基準に基づく原材料表示を確認すると、一般的な屋台向けかき氷シロップの主原料は極めてシンプルに構成されています。
ベースとなっているのは、トウモロコシなどを原料とする「果糖ぶどう糖液糖(異性化液糖)」と、爽やかな酸味を付与する「酸味料(クエン酸など)」です。この無色透明で甘酸っぱいベースシロップに対して、以下のように異なる添加物を配合しています。
・いちご味:赤色着色料(赤色40号やアントシアニンなど) + いちご香料
・メロン味:黄色・青色着色料(黄色4号・青色1号など) + メロン香料
・レモン味:黄色着色料(黄色4号など) + レモン香料
・ブルーハワイ:青色着色料(青色1号など) + ラムネ・トロピカル系香料
つまり、基本となる「甘み」と「酸味」の配合比率はすべて同一であり、果汁などの固有の味成分は一切含まれていません。私たちが舌の上で感じ取っている味覚刺激そのものは、どのシロップを口に運んでも完全に同一の糖液なのです。