さらに興味深いのは、料理の「細分化」と「深掘り」が進んでいる点だ。単に「ネパール料理」と一括りにする時代は終わった。カトマンズ盆地の先住民族であるネワール族の「サマエバジ(干し飯と各種おかずの盛り合わせ)」や、商才に長けたタカリ族の絶品ダルバートなど、民族ごとの多様な食文化が日本で認知され始めている。
水牛の肉を使った辛口のスパイス和え「チョエラ」や、米粉で作るクレープ状の「チャタマリ」は、クラフトビールやスパイスサワーとの相性も抜群だ。単なる食事処にとどまらず、「夜のスパイス居酒屋」として新たな夜間経済(ナイトタイムエコノミー)の一角を担う存在へと進化を遂げている。