物語が明かした最大のパラダイムシフトは、ロスティの正体が「至高の五杖(マギア・ヴェンデ)」の一人であるエルファリア・アルヴィス・セルフォルトの精巧な氷分身(アヴァター)だったという事実である。
幼馴染でありながら、塔の頂へと登りつめたことでウィルと直接会うことを禁じられていたエルファリア。彼女は自らの規格外の魔力を極限まで圧縮・変質させ、一人の男子生徒としてウィルの真横に送り込んでいた。ウィルへの異常な執着や献身、ルームメイトとしてのスキンシップの多さも、その中身がエルファリア本人であったと考えればすべての辻褄が合致する。分身の破壊によってエルファリア自身も精神的・魔力的に強烈なフィードバックを受けており、単なる遠隔操作人形以上の魂の同期が図られていたことは明白だ。