日本の化粧品産業において、目元形成ツールの進化スピードは凄まじい。かつては接着剤で皮膚同士をくっつける液体タイプが主流だったが、肌への負担やテカリの不自然さを解消すべく、各メーカーが素材開発に心血を注いできた歴史がある。
その先駆けとなったのが、株式会社アーツブレインズが展開する「メザイク」シリーズだ。極細の粘着糸をまぶたに食い込ませるファイバーテクノロジーは、目を閉じたときの自然さを劇的に向上させ、美容業界に革命をもたらした。極薄でありながら皮膚の反発力に負けない特殊シリコンゴムの張力は、今なお多くの愛用者を惹きつけて離さない。
一方で、重いまぶたを物理的にしっかりとホールドするアプローチで圧倒的なシェアを誇るのが、株式会社ディー・アップの「ワンダーアイリッドテープ」だ。医療用テープにも用いられる超強力な粘着剤と、まぶたの奥深くに隠れる両面接着の硬質フィルム構造は、どれほど頑固な厚膜まぶたでも確固たる折り込み線を一日中キープする。素材の透明度、皮脂への耐性、光の反射を抑えるマット加工など、各社のミリ単位の技術競争が、現代の目元メイクを支えている。