画面下部のバーは、物理ボタンを排したiPhoneにおいて、ホーム画面への復帰やアプリ切り替えを滑らかに行うためのガイドラインだ。ティム・クック率いる開発陣が打ち出したこのジェスチャーナビゲーションは、直感的な操作性をもたらし、スマートフォン産業全体のデザイン潮流を決定づけた。
だが、洗練されたモバイルユーザーインターフェースの象徴であるはずのバーが、特定条件下で仇となる。ダークモードの黒背景に白く浮き出るライン。横向きで映像をフルスクリーン表示した際に、なぜか消えずに残り続ける挙動。開発者の意図とユーザーの鑑賞体験の間に、小さな、しかし明確な摩擦が生じているのだ。