シマフクロウは国の天然記念物であり、環境省のレッドリストで絶滅危惧IA類に指定されている極めてデリケートな鳥類です。そのため、民宿鷲の宿の撮影ルールにおけるストロボ使用は例外なく「完全禁止」となっています。
過去にカメラのオートフラッシュやAF補助光が誤作動し、シマフクロウが強い警戒心を抱いて長期間飛来しなくなった事例が存在します。現地では、鳥たちの目に刺激を与えないよう波長を考慮した専用の常夜灯(微弱な定常光)が生け簀周辺に照射されています。撮影者はこの照明の光量のみを頼りに撮影を行う必要があります。
現地で求められる具体的な撮影装備とマナーの基準は以下の通りです。
- カメラ設定:フラッシュ発光禁止、AF補助光のOFF設定、操作音・合焦電子音の完全サイレント化を事前に宿へ入る前に完了させておくこと。
- 推奨機材スペック:高感度耐性に優れたフルサイズミラーレス一眼カメラ。開放F値が明るいレンズ(F2.8またはF4通しの望遠ズーム・単焦点、焦点距離300mm〜500mm相当)が理想的です。
- ISO感度とシャッタースピード:常夜灯があるとはいえ光量は極めて微弱なため、ISO感度は6400から12800前後、シャッタースピードは1/125秒〜1/250秒程度で被写体ブレを抑える技術が求められます。
- 暗幕・窓の開閉禁止:観察小屋の窓を不用意に開けたり、外へ光を漏らすスマートフォンの画面点灯は厳禁です。