ぞうさんのぼうし完全解説|絵本の魅力と保育劇・手遊びの実践指導法

ぞうさんのぼうし完全解説|絵本の魅力と保育劇・手遊びの実践指導法

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児童文学作家の神沢利子氏が手がけた『ぞうさんのぼうし』は、ぞうさんが森の木に忘れていった大きな帽子をめぐる、温かくユーモラスな物語です。道を通ったこねこが「あら、いい ぼうし。はいっちゃおう」と帽子の中に潜り込み、続いてこぶた、たぬきといった登場動物たちが次々にやってきては「いーれーて」「いいよ」と仲間入りを果たします。帽子の中がぎゅうぎゅう詰めになったところで、持ち主であるぞうさんが戻ってくるという、明快で誰もが笑顔になれる絵本あらすじが展開されます。

本作の最大の魅力は、「繰り返しの構造」と「オノマトペ(擬音・擬態語)の心地よさ」にあります。幼児期の子どもは、次に何が起こるかを予測できる展開に強い安心感を抱きます。「次は誰が入るのかな?」「まだ入れるかな?」という期待が裏切られず、期待通りに動物が増えていくプロセスが、子どもの認知発達を自然に刺激します。

現場におけるぞうさんのぼうし 対象年齢は、主に0歳児後半から3歳児(年少クラス)がベストマッチとされています。月齢ごとの受容プロセスは以下の通りです。

  • 0歳児〜1歳児:絵本のめくりや動物の鳴き声(ニャー、ブー、ポンポコなど)、手遊び歌のリズムそのものを身体で楽しむ段階。
  • 2歳児:「いれて」「いいよ」という簡単な言葉のやり取りを理解し、ペープサートの動きや劇ごっこへの模倣を始める段階。
  • 3歳児(年少):友だちと一緒に役になりきり、簡単なセリフと身体表現を組み合わせて集団で一つの劇空間を作り上げる段階。
阿部 裕樹
著者

阿部 裕樹

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。