近年、家電業界ではプロユース並みの性能を持つ熱風循環型機器が目覚ましい進化を遂げている。デロンギをはじめとする高機能コンベクションオーブンは、ファンによって庫内の空気を絶え間なく対流させ、食材の上下左右にムラなく均質な熱を行き渡らせる。扉を開けたときの急激な温度低下を防ぎ、設定温度を精密に維持できる点が、ステーキの焼き上がりを格段に引き上げる。
さらに、スマートフォンのアプリと連動するワイヤレス肉芯温度計といったフードテック機器の登場が、調理の風景を一変させた。肉の中心温度が1度単位でリアルタイムに可視化されるため、「いつオーブンから出すべきか」という長年の勘頼みから完全に解放される。テクノロジーの進化は、かつて熟練の職人技とされてきた火入れの壁を軽やかに打ち破った。