メディア露出が減少する中、決定的な転機が訪れた。長年所属した吉本興業とのマネジメント契約終了である。2019年、闇営業問題に揺れる吉本興業の体制に対し、自身の公式ブログで経営陣への批判的な思いを綴ったことは世間の耳目を集めた。
そして2022年春、清水圭は自身のブログを通じて、60歳という節目を機に芸能界・お笑い界から引退することを静かに発表する。大々的な記者会見も、惜しまれながらの特別番組もない。引き際としてはいかにも彼らしい、淡々とした幕引きだった。
業界への未練は微塵も感じられなかった。テレビという巨大なシステムの中で求められる役割を演じ続けることへの疲弊と、自らが手がけるリアルなモノづくりへの情熱。天秤が完全に後者へと傾いた瞬間だったと言える。