アニメーションとしての完成度の高さも、善逸の魅力を極限まで引き上げている。声優・下野紘による演技の幅は圧巻だ。金切り声のような叫びやコミカルな泣き言から、覚醒時の低く冷徹なトーンへの切り替えは、キャラクターに命を吹き込み、聴覚的な落差を鮮烈に刻み込んでいる。
制作を手掛けるufotableの作画と映像演出もまた、一線を画している。黄色の閃光が闇を切り裂くエフェクトや、超高速移動に伴う空間の歪み、静と動の緩急を生かした演出は、アニプレックスが送り出す数々のアニメ作品の中でも屈指の迫力を誇る。視覚と聴覚の完璧な融合が、視聴者の脳裏に「かっこいい善逸」を深く刻みつけているのだ。