なぜこの楽曲は、30年の時を経ても古びないのか。『ロボのテーマ』の構造を紐解くと、管楽器を連想させるスタッカートの効いた主旋律と、躍動感あふれるベースラインの緻密な噛み合わせに行き着く。スーパーファミコンの発音数制限という壁を逆手に取り、音数を無駄なく絞り込みながら、メロディの強烈なフックで聴き手の感情をキャッチする手法が見事に機能している。
JRPGにおけるキャラクターテーマ曲として、これほど感情の起伏を鮮やかに表現した例は少ない。哀愁を帯びたコード進行から一気に視界が開けるようなサビへの展開は、ロボが背負った悲劇と、それに立ち向かう希望の物語そのものを象徴している。