丸十の代名詞といえば、なんといっても素朴で力強いコッペパンだろう。指で押すとふんわりと沈み込み、すぐさま元の形へ押し戻す力強い弾力。一口かじれば、小麦本来の甘みがじんわりと広がる。これに自家製フィリングが合わさるのだから、たまらない。
さらに見逃せないのが、トレイをずっしりと重くする惣菜パンの存在だ。溢れんばかりのタマゴサラダを挟んだドッグパンや、カリッと揚がった衣の中に濃厚な具が詰まったカレーパン、肉厚なコロッケを挟んだバーガー。どれも「しっかり食べて元気に一日を過ごしてほしい」という作り手の情熱がそのまま形になったようなボリュームだ。気取った高級ブーランジェリーでは決して味わえない、どこか泥臭くも圧倒的に美味い日常の贅沢がここにある。