2026年現在の遊歩道は、渓流沿いの木橋や階段が的確に整備され、以前よりも格段に歩きやすくなっている。駐車場を出発し、せせらぎの音を聞きながら緩やかな坂を登ると、まず現れるのがメインの三段滝だ。水飛沫が霧のように漂う滝壺の周辺は、真夏でも体感温度が数度低く、天然のクーラーの中に飛び込んだような爽快感を味わえる。
現地を丹念に歩いて見えてきた穴場は、三段滝の展望デッキから少し脇に外れた山道にある小高い踊り場だ。ここからは、一の滝から三の滝までの流麗な段差が一目で見渡せ、午前中の斜光が差し込む時間帯には舞い上がる水煙の中に小さな虹が架かる瞬間に出合える。さらに足を伸ばして円明の滝、二天の滝へと続く周回ルートへ進めば、メインエリアの賑わいが嘘のように静まり返り、木々の葉が擦れ合う音と静かな水音だけが谷に響く贅沢な空間が広がっている。