映画の夜は昼に撮る?「アメリカの夜」の撮影技法と現代の映像制作

映画の夜は昼に撮る?「アメリカの夜」の撮影技法と現代の映像制作

映画の夜は昼に撮る?「アメリカの夜」の撮影技法と現代の映像制作について分かりやすく解説いたします。専門家の見解をお届けします。

映像制作におけるDay for Night(デイ・フォー・ナイト)とは、文字通り「夜(Night)のシーンを昼間(Day)に代用して撮影する」技法を指します。日本の撮影現場では古くから「疑似夜景」や「疑似夜」と呼ばれ、時代劇の野外シーンから現代の特撮、ハリウッドの超大作アクションまで幅広く重宝されてきました。

肉眼では眩しい太陽の光であっても、カメラの露出を意図的にアンダー(露出不足)に抑え、色温度を寒色系(ブルー寄り)へ傾けることで、画面上は冷たく静まり返った月夜の景観へと一変します。暗室やフィルム現像、光学フィルターに頼っていたかつての時代から、この技法は「光の錯視」を利用した映像マジックの代表格として君臨し続けています。

井上 凛
著者

井上 凛

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。