モーニング娘。4期メンバーとして加入した辻希美は、同い年の加護亜依とともに「辻加護」の愛称で親しまれ、瞬く間に国民的マスコットとしての地位を確立します。2人の無邪気なキャラクターは、それまで男性ファン中心だったアイドルカルチャーを、小学生やファミリー層にまで一気に浸透させました。
その象徴となったのが、矢口真里、ミカ(ココナッツ娘。)とともに結成した派生ユニット「ミニモニ。」です。身長150cm以下というコンセプトでリリースした楽曲『ミニモニ。ジャンケンぴょん!』は、オリコン週間シングルチャートで初登場1位を記録し、累計売上100万枚を超える大ヒットを記録。文房具やキャラクターグッズが全国の学童市場を席巻する社会現象へ発展しました。
しかし、その眩しいスポットライトの裏には、成長期の少女たちにとって過酷極まりない現実がありました。連日のテレビ収録、コンサートツアーのリハーサル、学校生活との両立など、睡眠時間が数時間に制限されるスケジュールが常態化。当時の密着特番や後年のインタビューにおいて、辻自身も「あまりの忙しさに当時の記憶が断片的にしか残っていない」と告白するほど、過密なプレッシャーと戦い続ける日々でした。