ネット上で話題を集める鼻マッサージ自力効果や小鼻引き締め筋トレについて、解剖学的見地からその真偽を検証します。小鼻(鼻翼)の土台は「大鼻翼軟骨」と呼ばれる軟骨組織と、その周囲を取り囲む脂肪組織、そして「上唇鼻翼挙筋」や「鼻筋」などの表情筋で構成されています。軟骨そのものの骨格を外力だけで恒久的に縮小させることは医学的に不可能です。
しかし、日頃の表情の癖や血行不良によって小鼻周辺に水分や老廃物が溜まっている場合、適切なマッサージでむくみを取り除くことで、団子鼻解消法の一環として一時的にすっきり見せることは十分に可能です。また、小鼻を横に広げる癖に関与する筋肉の緊張を緩め、鼻孔を締める筋肉を意識するトレーニングは、将来的な広がりを予防する観点から一定の意義を持ちます。
形成外科医への取材によると、「軟骨を変形させようとして強い圧力を加える行為は、軟骨を痛めるだけでなく、摩擦による色素沈着や角質肥厚を引き起こす原因になる」と警鐘が鳴らされています。自力ケアはあくまで「むくみ取りと癖の改善」という範囲にとどめるのが鉄則です。