現代のアニメソングは、タイアップアーティストの個性や洗練されたJ-POPトレンドを反映したスタイリッシュな楽曲が主流です。それに対し、『忍者ハットリくん』に代表される昭和後期のアニソンは、「作品タイトルと主人公の生き様をそのまま歌い上げる」という直球のストロングスタイルを貫いていました。
分かりやすいメロディ、一緒に声を出したくなる掛け声、そしてキャラクターの心情に寄り添った歌詞。この三位一体のシンプルさこそが、40年以上の歳月を経ても老若男女の記憶に残り続ける最大の理由です。核家族化やデジタル化が進んだ現代において、ハットリくんとケンイチたちが織りなす「人と人との泥臭くも温かい絆」を歌った楽曲は、今こそ聴き返すべきぬくもりを持っています。