トイレの詰まりはスッポンで直る?プロ直伝の正しい使い方と失敗原因

トイレの詰まりはスッポンで直る?プロ直伝の正しい使い方と失敗原因

トイレの詰まりはスッポンで直る?プロ直伝の正しい使い方と失敗原因とは一体何なのか? 詳しい意味を整理してお届けします。

スッポン(正式名称:ラバーカップ)を手に取る前に、まず確認しなければならないのが「詰まりの原因物質が何か」という点です。日本水道協会の技術資料や現場の配管工へのヒアリングによると、トイレの詰まりは大きく「水溶性の有機物」と「非水溶性の異物」の2種類に分類されます。

トイレットペーパーの過剰使用や便、水に流せるシートなどが原因である場合、スッポンによる圧力変動で配管内の閉塞をほぐし、押し流すことが可能です。一方で、誤って落としたスマートフォン、プラスチック製のおもちゃ、芳香剤のフタ、生理用品や紙おむつなどの高吸収性ポリマー製品に対してスッポンを使用することは逆効果になります。吸引と加圧によって異物が配管の屈曲部(トラップ)のさらに奥へ押し込まれ、便器本体を床から取り外す大掛かりな工事へと発展するケースが多発しています。

また、「トイレつまりは放置すれば自然に治るのではないか」という疑問も散見されます。トイレットペーパーや便だけであれば、2〜3時間放置することで水分を吸収して繊維がほぐれ、自然に流れるケースも一部存在します。しかし、何時間も放置すると紙が乾燥して固着したり、集合住宅では階下への漏水事故につながる恐れがあるため、放置による自然解消を過信するのは極めて危険です。

井上 凛
著者

井上 凛

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。