摩周湖は、周囲を300メートル以上の急峻なカルデラ壁に囲まれた独特の地形を持つ。そのため、太平洋から湿った空気が流れ込むと一瞬にして深い霧に包まれ、数分後には嘘のように晴れ渡る。この気まぐれな自然現象を捉えるため、近年設置されたライブカメラシステムには極めて高度な光学技術が投入された。
従来のWebカメラにありがちだった「霧で画面が真っ白になり、何が映っているのか分からない」という課題は完全に過去のものとなった。最新のHDR補正と暗視波長技術により、肉眼では捉えきれない薄霧の向こう側にあるカムイシュ島(中島)のシルエットや、微小な水面の波立ちまでが鮮明に描き出される。画面越しであっても、まるで自分が展望台の最前列に立っているかのような臨場感だ。