世界最高峰のラグジュアリーメゾン「KENZO」のアティスティック・ディレクターとしても手腕を振るうNIGO。彼が率いる株式会社オツモの経営戦略は、従来のストリートブランドとは一線を画す。過剰な拡大を避け、稀少性と文化的価値を巧みにコントロールするブランディングが貫かれているのだ。
ハイファッションの頂点であるパリのランウェイと、生粋のストリートである東京のカルチャー。この二つを自在に行き来するNIGOの存在自体が、ブランドの価値を絶えず高めている。ライフスタイル全般を彩るインテリア用品やフードプロダクトへのアプローチも、単なる事業多角化ではなく、ファンとの絆を深めるための緻密な戦術と言える。