こうした構造的課題に対し、日本医師会も強い危機感を表明している。地方都市における民間中核病院の経営難は、今や一法人の問題ではなく、日本全体の社会保障基盤を揺るがす構造問題へと発展しているからだ。
総合青山病院の院長・総括責任者は、取材に対して厳しい表情を崩さなかった。「批判や内部の懸念は重く受け止めている。だからこそ、診療プロセスのDX化やタスクシフティングを抜本的に推し進める診療改革に踏み切った」と語る。看護師や医療クラークへの業務移管、AIを活用した問診システムの導入など、業務負担を分散させるための改革が急ピッチで進められている。しかし、長年の慣習を塗り替える作業は容易ではなく、現場の世代間における意識のギャップも表面化している。