ギターのコード感だけに注目が集まりがちだが、ベースの小島和也とドラムの栗原寿が構築するボトムの強固さも見逃せない。小島が奏でるベースラインは、ギターが鳴らすコードの構成音を巧みに縫い、時にはルート音をあえて外すことで浮遊感を生み出している。
一方、栗原のドラミングはシンプルでありながら、スネアのゴーストノートやハイハットのオープン・クローズで感情の起伏を細かくコントロールする。このリズム隊の緻密な計算があるからこそ、ギター1本のアコギ弾き語りアレンジに落とし込んだ際にも、楽曲の骨格が崩れず力強く響くのだ。