セリ科に属するイタリアンパセリ(Petroselinum crispum var. neapolitanum)は、独特の爽やかな芳香と柔らかな平葉が特徴で、地中海料理をはじめとする世界中の厨房で主役級のハーブとして重宝されてきた。従来の縮れ葉パセリに比べて苦味が穏やかで甘みがあり、茎まで余すところなく味わえる点が最大の魅力だ。
この伝統的な香味野菜が、いまアグリテック(AgriTech)の進歩によって室内環境に最適化されつつある。農林水産省が推進する都市型農業やスマートフードチェーンの議論のなかでも、省スペースで高付加価値を生み出す水耕栽培(Hydroponics)のポテンシャルは高く評価されている。天候や病害虫に左右されず、年中安定してフレッシュなハーブを自給自足するスタイルは、持続可能な食生活の新たなスタンダードになりつつある。