文部科学省が発出する通知や、独立行政法人日本スポーツ振興センター(JSC)の災害共済給付データを確認すると、組体操における負傷事故の発生傾向が明確に浮かび上がる。二人技や三人技といった低段の技であっても、足関節の捻挫、大腿部の打撲、さらにはバランスを崩した際の脳震盪や鎖骨骨折が報告されている。
JSCの蓄積データは、練習初期の「導入段階」と、疲労が蓄積する「通し練習の終盤」に事故が集中していることを示している。技の難易度そのものだけでなく、児童生徒の集中力の低下や筋疲労が決定的なリスク要因となるのだ。指導者は練習時間を細かく区切り、十分なインターバルを挟むとともに、ウォーミングアップで股関節と足関節の可動域を十分に確保するマネジメントを怠ってはならない。