深津絵里さんの年齢に関する議論で、日本中に最も大きな衝撃を与えたのが、2021年度後期に放送されたNHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』への出演でした。深津さんは2代目ヒロイン・雉真るい役を務めましたが、物語の登場時は18歳の少女時代から演じることとなりました。
放送開始当時、深津さんの実年齢は48歳(劇中期間中の2022年1月に49歳の誕生日を迎える)でした。これは、2006年度後期の『芋たこなんきん』で当時47歳だった藤山直美さんを抜き、朝ドラ史上最高齢のヒロイン記録を更新するキャスティングとなったのです。
当初、キャスティングが発表された際には「40代後半で18歳を演じるのは無理があるのではないか」という懸念の声も一部で囁かれました。しかし、いざ放送が始まるとその懸念は一瞬で吹き飛びました。オカッパ頭にセーラー服、清楚なワンピース姿で登場した深津さんは、声のトーンや視線の揺らぎ、少女特有の初々しい仕草を見事に体現し、視聴者や批評家から絶賛を浴びました。
現場を共にした制作関係者からも「照明やCGに頼ることなく、表情筋の繊細なコントロールと内面から溢れ出るピュアな表現力によって18歳の少女そのものになりきっていた」という証言が報じられています。実年齢と30歳もの開きがある役柄を完璧に成立させたこの出来事は、深津絵里という女優の底力を改めて証明する歴史的なトピックとなりました。